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FTネジ

タグ 特殊ねじ>特殊形状ねじ

FTネジ® FT Screw®

六角スパイラルネジ形状により、ねじ込やすく、緩み止め効果の高いコストパフォーマンスの高い製品です。

緩み対策採用事例

自動車、モーター、コンプレッサー、油圧空圧機器等、振動の多い箇所

アース性改善事例

OA機器、自動車回路の端子接点箇所

コスト削減事例

溶接スパッタがメネジに付着する可能性部位。塗膜除去締結。塗装(カチオン電着、粉体等)の付着するメネジ部へのリタップ、キャップ等によるマスキングレス締結。

*FTネジは株式会社モリシタの登録商標です。

FTネジ®の構造と機能

  1. ねじ断面形状は、右図に示す通り外径は六角形、谷径は円形です。六角部の頂点で相手材を塑性変形させて安定しためねじ加工と、締結が同時に行えます。
  2. 六角部の頂点は、約12度の角度でねじれています。
  3. FTネジは、相手部材が延性のある材料であれば全て適用可能ですので、ねじ締めトータルコストを確実にダウン出来ます。

FTネジ®の特徴

POINT 01 めねじがない場合
  1. ねじ加工をする必要がありません。
    ドリル穴、バーリング穴、ダイカストホール等の下穴があれば、めねじを立てながら締付ができます。
  2. 切粉が出ません。
    めねじを塑性加工で作る為、摩擦粉が僅かに出る程度です。
  3. 互換性があります。
    成形しためねじは、JIS2級のおねじが使用できます。
POINT 02 めねじがある場合
  1. カジリがなくなります。
    溶接されたウエルドナット(溶接ナット)のめねじ部は、溶接時に発生するスパッタの付着や熱ひずみによる変形等により、一般のボルトを挿入する際、かじる(挿入できない)事が発生する場合があります。通常、リタップ作業を伴いますが、FTネジは相手材を塑性変形していくので、カジリが生じません。
  2. 塗装の除去に優れています。
    めねじの付いた板金にカチオン電着塗装等の厚めの塗装を行った場合、一般ボルト、ねじではリタップ作業を伴いますが、FTネジの六角スパイラル部で除去していくため、かじり等は著しく改善されます。そのため、ボルトの折れ、破損も発生させず、塗装前のマスキングや、塗装後のリタップも不要です。
POINT 03 その他の特徴
  1. ばね座金が不要です。
    塑性変形により強い締結力が得られるので、緩みに強く、戻り止め効果があります。この為、FTネジには、ばね座金が必要なく、コストダウンと軽量化が図れます。
  2. アース性能が著しく改善されます。
    めねじとの密着が良いのでアース性能に優れ、通電不良がなくなります。

FTネジの下穴径

FTネジをねじ込むときの相手材料の穴径を下表に示します。
この表は標準寸法ですので、相手材質の硬さ、ねじ込む深さなどの使用条件によってわずかに調整して、最も使い易い寸法を選んで下さい。いかなる場合でも、下穴径が大きい程、容易にねじ込むことができ、小さ過ぎたときには、ねじ込むのが困難です。相手材質の硬さが硬い程、ねじ込む深さが深い程、穴を大きく決めて下さい。ねじの緩み止め効果を大きくするには、ねじ込むトルクが多少高くなっても穴径はやや小さ目にして下さい。

FTネジの鋼板に対する下穴標準寸法と適正締付トルク

(テストにより製品機能に応じた下穴を決定下さい。)

呼び径/板厚
(mm)
0.6 0.8 1.0 1.2 1.6 2.0 2.3 2.8 3.2 4.5 6.0 適正締付トルク
(Kgf-cm)
                         
M2.5x0.45   ▲2.20 2.25 2.30 2.35             6
M3X0.5     ▲2.65 2.70 2.75 2.75 2.80         8
M3.5x0.6       ▲3.20 3.25 3.25 3.30         12
M4x0.7       ▲3.50 3.60 3.65 3.70 3.75       18
M5x0.8         ▲4.50 4.60 4.65 4.70 4.75     35
M6x1.0           ▲5.35 5.40 5.45 5.50 5.60   60
M8x1.25             ▲7.35 7.45 7.50 7.60 7.65 130
M10x1.5                 9.50 9.60 9.65 250

注記)

  1. 上記は強度区分4.6普通ねじの一般的な使用の場合と同等の強度を必要とするときの参考値です。
  2. 表記以下の板厚の所に使用する場合にはバーリング穴とすることが望ましい。
  3. ▲のものは、出来ればバーリング穴にすることが望ましい。
  4. 下穴径公差は原則として±0.05mmとするが、テスト結果により設定することが望ましい。
  5. 適正締付トルク範囲は表記の値に対して、±20%を原則とする。
  6. 相手材質が非鉄金属、樹脂等の下穴径はテストの上決めてください。

振動試験比較例

試験条件:FTネジナベM6と、ボタンキャップM6(緩み止め塗布無、抵抗タイプ、固着タイプ)との16分間振動比較試験。

結果:ボタンキャップ無塗布は脱落、抵抗タイプ塗布キャップボルトは1回転以上の緩み。
固着タイプ塗布キャップボルト、FTネジは脱落しなかった。

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